英語学習のための時間を作り出すのが大切な2つの理由

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良い習慣っていうのは確立するのが本当に難しいもので、何回も挫折を繰り返すってことも珍しくありません。そんな経験ありませんか?そして良い習慣というものはやめてしまうのはすごく簡単なんですよね。ほんとうに困りますw。

英語習得には継続的な努力が必要

なぜ良い習慣の話をしているのかというと、英語の学習には時間がかかるからです。以前の記事で最初の20時間の話をしましたが、この方法も取り入れつつ継続的に学習していく必要があります。英語学習を自分の習慣の1つとすることができればいいですね。

外国語の習得というのは意外に複雑なプロセスなのでいろいろと分かっていないことが多いですが、英語学習において大切なことがあります。それは勉強ができるから英語ができるようになるのではなくて、勉強したから英語をできるようになるということがあります。つまり頭の良さはほとんど関係なく、むしろ費やした時間と関係があります。もちろん頭が良くてあっという間に言語を学ぶ人もいます。例外だと思いましょうw。でもこのことを知っていると励みになりますよね?努力を続ければいつかは習得できるわけですから。

この費やした時間と英語習得の関係については、移民としてオーストラリアに移り住み、長年そこに住んでいる友人たちを見て強く感じるようになりました。いろんな国からさまざまな背景を持つ人がオーストラリアにやって来たわけですが、そんな友人たちはある一定以上の時間を英語のために費やすことができたので、学歴や年齢や国籍に関係なくある程度英語を話せるようになっています。

もちろん英語を使わなくてもよい環境に身をおいていればいつまでたっても話せるようにはなりません。外国に住んでいても日本人のコミュニティーのなかでずっと時間を過ごしていれば、英語力を伸ばすのは難しいと思います。つまり英語を使う環境を作り出せるかどうかが大切になると思います。

留学をすれば強制的にそのような英語環境に身を置くことができますが、日本にいながら英語力を伸ばしていくためにはやはり、工夫して時間を作り出す必要があります。

どれくらいの頻度で学習すればいいの?

英語の学習方法については、詰め込んで週に1回長時間勉強するほうがいいのか、短時間でもいいので毎日勉強するほうがいいのかという議論があります。さまざまな責任を持つ忙しい大人が時間を作るのは挑戦となりますよね。

以前ピアノのレッスンを受けていた時に忙しすぎて全く時間が取れなかった時期があります。実際レッスン当日まで何もせず、レッスン前に数時間詰め込みで練習していましたが、その時期は全然上達はしませんでした。ピアノの先生は「少しずつでもいいので毎日練習しましょう」って言いますよね?人間の脳ってそういう風に作られているんです。

音楽と言語は似ています。どちらも記憶が関係しています。例えば、クラシックピアノとスピーキングを例に取ると、どちらも自分の記憶の中にあるものを必要なタイミングで脳から取り出します。そしてそのことをたくさんの筋肉を使って行うわけです。ピアノなら指や腕や体など、スピーキングなら顔の筋肉です。なので音楽に当てはまることは言語に当てはまることが多いですよ。

記憶に関して言えば忘れる度合いが大きくなればなるほど、思い出すためにより大くの努力が必要になります。6日開けるとほぼ忘れちゃう、というデータもあります。なので、右下がりの忘却曲線が下がりきってしまう前に学べればベストですよね。

ちなみにこの忘却曲線を発見したヘルマン・エビングハウス氏はドイツの心理学者で、記憶に関する実験的研究の先駆者ですが、130年以上も前に記憶に関する実験をして、こんなことを書いています。

With any considerable number of repetitions, a suitable distribution of them over a space of time is decidedly more advantageous than the massing of them at a single time.

Hermann Ebbinghaus (1885), Memory: A Contribution to Experimental Psychology

かなりの回数を繰り返すどんな場合も、時間の間隔を空けてその回数を分配したほうが、一度のたくさんの繰り返しを行うより明らかに有利である。

効率的に覚えるためには、詰め込むよりも少し学んで少し忘れたほうがいいんです。筋肉を鍛えるためのトレーニングとも似てますよね。少し休ませるというところが。これは言い換えれば、長期記憶として記憶に定着させるために復習は大事だということです。最初の復習は1日後か2日後がいいですよ。

毎日少しずつ学習するという方法は、復習するという意味でも週に1回に詰め込むより効果的だと思います。以前に学んだことがたまたま出てきて知らないうちに復習ができたりすることもありますし。

オーストラリアではピアノは習っていませんでしたが、上原ひろみさんのHAZEというピアノ曲を弾いていました。この曲が好きすぎて毎日少しずつ練習していたので、2ヶ月くらいで弾けるようになりました。最近はピアノから遠ざかっていてほとんどピアノを弾いていませんが、長期記憶として残っているので少し練習するだけで弾けるようになります。

まとめ

忙しい大人が英語の上達をめざすなら定期的な学習を継続していく必要があります。そのためにはどこかで時間を作り出す必要があります。日常生活にできるだけ英語を取り入れるために、自分のルーティンに英語学習を組み込むことが必要です。良質のインプットに加え、アウトプットの時間も大切です。英語を学ぶ時間は机に向かって座っている時間以外にも意外と作れたりしますよ。このことについてはまた書きたいと思います。

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