メルボルンのコーヒーカルチャーとコスパ最強な美味しいコーヒーの飲み方

カフェのテーブルに置かれたコーヒー カルチャー

The coffee culture in Melbourne is just incredible…
It’s nearly impossible to find a bad cup of coffee in Melbourne
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Pete Licata, edition.cnn.com

「メルボルンのコーヒーカルチャーはほんと信じられない…メルボルンで不味いコーヒーを探すのはほぼ不可能だ。」2013年のワールド・バリスタ・チャンピオンシップ(WBC)の優勝者、アメリカ人のPete Licataの言葉です。

ちなみにこの大会、各国の優勝者たちが集まる世界最高峰のバリスタの大会ですが、2013年はメルボルンで開催されました。大会の動画はYoutubeにも上がっていますが、15分間で4人の審査員に3種類(エスプレッソ、ミルク入り、バリスタのオリジナル)のコーヒーを出します。つまり15分間で12杯のコーヒーを作ります。

世界チャンピオンになる方なのでコーヒーの入れ方も素晴らしいのですが、Peteのコーヒーに関する知識量、そして特に、トーク力、プレゼン力、人をリラックスさせる話し方が素晴らしかったです。

メルボルンのカフェ文化

以前の記事の中でメルボルンとミュージカルについて書きました。アートもとても盛んですが、カフェ文化もかなりのものだと思います。13年ほどメルボルンに住んでいたコーヒー好きとして、冒頭のPeteの言葉に心から同意できます。カフェの数、半端なく多いです。よく経営が成り立つな…って心配になるくらいありますよw。そしてPeteが言っているようにコーヒーのクオリティが高いお店もものすごく多いです。どのサバーブにも数件はあるかも。スタバがオーストラリア進出に失敗した話は有名ですが、クオリティの高い居心地のいいカフェがこれだけあると、チェーンの進出は難しいでしょうね。あと、メルボルニアン(みんな)の会話に占めるコーヒーやカフェの話題は結構大きいですよねw。どこどこに新しいカフェがオープンしたとか、あのカフェのコーヒーは結構いいとか。。。皆さんコーヒーに対する舌も肥えてますよ。

このメルボルンのコーヒーカルチャー・カフェ文化は、戦後のヨーロッパ移民、特にメルボルンに移住してきたイタリア移民が発端のようです。暖かいオーストラリアに移住してきたものの美味しいコーヒーが懐かしくなったんでしょうね。クレマにこだわった美味しいコーヒーを追求したそうです。クレマというのはエスプレッソの表面のクリーム状の泡で、コーヒー豆に含まれるガスが出てできるもので、アロマつまり香りの元ですね。だから美味しいエスプレッソにクレマは必要なんですね。シティの中にPellegrini’s Espresso Barというカフェがあります。1950年代にイタリア移民が始めたカフェの1つで、今も残っている唯一のカフェじゃないでしょうか。私の友人がよくここでエスプレッソを飲んでいました。

観光でメルボルンに行くならどこのカフェがおすすめか、ですか?★が4つ以上あれば正直どこでもいいのではw。何個か挙げましょう、あくまで観光目的でw。シティのHigher Ground、ノース・メルボルンのAuction Rooms、もう少し郊外まで足を運べるのなら、ブライトンにあるSons of Maryですかね。3つ目のカフェ最高ですよ。居心地が良すぎていつまでも居たくなります。

オーストラリアは気候が温暖です。だからカフェやレストランの外(屋外)で食事をするという文化もあります。メルボルンは湿気も少なく夏は気温が上がっても不快感はありませんし、冬もそこまで寒くありません。カフェの表通り、裏庭、建物横の通路などにもテーブルと椅子が並べてあり、私もよくお店の外でランチを食べていました。天気の良い日にそよ風を感じながら、友人たちと食事をして会話を楽しむ。それだけで幸せな気持ちになれますね。

メルボルンのカフェ文化の発展は、この過ごしやすい気候とも深い関係があります。外での食事が楽しいんですよね。とはいえ「一日のうちに四季がある」と言われるメルボルン。寒い日には外にはヒーターがあります。オージーは強いので平気(冬でもTシャツの人、結構います)ですが、日本人なら暖かい店内がいいかも。欧米人、体温高いんでしょうか?

カフェはコーヒーを楽しむのにとても居心地の良い空間

コスパの良い美味しいコーヒーの飲み方

そんなわけで日本に帰ってきて懐かしく思うものの1つがコーヒーとカフェです。で、日本でも美味しいコーヒーを楽しむために、エスプレッソマシンを買っていま…せんw。オーストラリアで有名なBreville、日本だと一番安いもので7万円弱。同じくBrevilleのコーヒー豆グラインダー、3万円オーバー。

というわけで、メルボルンでも使っていたビアレッティのモカ・エキスプレス(モカ・ポット)でコーヒーを飲んでいます。

これは直火タイプのエスプレッソ・メーカーで、蒸気の圧力でコーヒーを抽出します。エスプレッソマシンとの違いは、蒸気なので圧力をコントロールできないところですね。マシンだと高圧なのでクレマができます。コーヒー豆もタンパーで押し込みますよね。モカ・ポットはコーヒーをアルミのバスケットにすり切りまで入れたらそのままです。押し込みません。

メーカーはイタリアのブランド、ビアレッティ一択です。これはオーストラリアの家庭でもよく見かけました。他のブランドも使用しましたが、水が残ったりしましたし、味も美味しくありませんでした。あとビアレッティには圧力鍋のような原理でクレマを作れるブリッカと呼ばれる上位モデルがありますが、お値段は5倍以上。モカ・エキスプレスでも弱火で抽出すれば多少のクレマは作れるかも。どちらにせよコスパ的にはこちらがおすすめ。6カップが使い勝手がいいです。エスプレッソで6カップなので、IKEAのマグだと3−4カップになります。

LAVAZZA(ラバッツァ)が美味しいと思います。他にもあるかもしれません。豆か粉かはお好みで。鮮度、豆の細かさ、焙煎の深さなど、いろんな要素で味は変わります。

ミルクは成分無調整で。温めすぎに注意ですね。ミルクは温めすぎると風味が失われます。ラテなどのミルクの温度は60度〜70度がベストと言われており、バリスタたちはミルクを温め過ぎたくないので、たまにぬるいコーヒーが出されたりします。ぬるければ作り直してもらうこともできますが。どうしても熱いコーヒーが飲みたい寒い日などは、注文する時点で「Hot Flat White」などと注文していました。ちなみに「Extra Hot」って注文すると嫌がるバリスタ結構多いですね。そこまで熱くなくてもいいですし。

ということでモカ・エキスプレスで自宅で美味しくコーヒーを飲むためには、カップを十分に温めておいたほうがいいですよ。

コーヒーとミルクの比率は1:2。マグの1/3までコーヒーを注ぎ、その後ミルクをたっぷり注ぐだけ。エスプレッソマシンに必要とされるスキルは全く必要なし。モカポットでラテアートは相当ハードル高いですよ。見た目よりも味を優先しましょうw。

牛乳以外のミルク

ちなみにオーストラリアのカフェに置いているソイミルクといえばBonsoyというブランド。他の商品の倍くらいするソイミルクですが、そのまま飲んでも確かに美味しい。でも普段飲みならSo Goodっていうブランドがかなり美味しいですね。So Good+モカ・ポットでソイ・ラテを作っても美味しいですよ。あとココナッツミルクならオーガニックのCOCO QUENCH。これはやばいです。そのまま飲むと美味しすぎ。

ただ、たまにココナッツミルクのコーヒーを売っているカフェがありますが、コーヒーには合わないと感じました。アーモンドミルクのコーヒーは普通に美味しいですね。健康的ですし。

まとめ

いずれにしても美味しいコーヒーが飲めればそれで満足です。ビアレッティのモカ・エキスプレスですか?いやいやかなり美味しいです。

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